傍線部c 不如名日雲
傍線部cの現代語訳です。
まずは、「不如」ですね。
漢文句形の参考書では、「A不如B」で載ってますね。
「AはBにしかず」と読み、
「AはBに及ばない」「AよりBの方がよい」という意味です。
「百聞不如一見」でも有名ですよね。
知らなかった人は、句形問題集1周した上で、お手持ちの参考書で確認しておきましょう。
ちなみに、この句形の説明で、「最上級として用いられることがある。」と書いてない参考書は、東大向きでないかもしれません。
というのは、東大漢文では、標準形から一歩踏み込んだものが問われることがよくあり、それを知っているかどうかが合否を分けるポイントになりうるからです。
先日ご紹介した「漢文句形とキーワード」には、「文脈によっては最上級のように訳すこともある」と太字で書かれてますね。
ちょっと補足すると、文脈というよりは、「比較する対象が示されてない時」です。
まさに傍線部cは「AはBにしかず」の形になっておらず、比較する対象が示されてません。
つまり、これは最上級で訳さなければならないのです。
書き下し自体は、返り点も送り仮名もありますから、大丈夫そうですね。
「名づけて雲と日ふに如かず」
と書き下します。
では、現代語訳ですが、
文中、「虎猫、龍猫、しょう猫、鼠猫」とありますので、
ここも「雲猫」とすべきですね。
解答例:名付けて雲猫と呼ぶのが最も良い
最後に答案添削です。
答案例1:雲猫と名づけるほうがよい
これは「雲猫」としているところはOKですが、最上級になってないところが減点になりますね。
答案例2:雲と名付ける方がよい
「雲」は文脈に合ってないので減点です。最上級になってないのも減点になります。
答案例3:猫に雲と名付ける方がよい
猫を付け加えるなら本文に合わせて「雲猫」とすべきですね。
最上級になっていないところも、減点です。
受験生の皆さんは、変に意訳せず、
「名づけて雲と日ふに如かず」
という書き下し文に忠実に訳す癖をつけましょう。
その方がどんな問題でも同じように考えればよいので、軸がぶれず、
勉強量に応じて得点力が伸びますよ。
以上、設問(一)傍線部cの攻略法でした。
