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東大漢文攻略法講義(17-3-2)

2020-02-10大学受験

東大 2017年 第3問


設問(二)
「名之日牆猫可」(傍線部d)と客が言ったのはなぜか、簡単に説明せよ。

 

まず書き下してみましょう。

 

「之に名づけて牆猫と日はば可なり」

 

ですね。

 

では、次に現代語訳するとどうなるでしょうか?

 

はい、「その猫に名付けて牆猫と呼ぶのが良い。」ですね。

 

設問(二)はその理由を問うているわけですが、

 

理由は、すぐ前の二文に書いてありますね。

 

「大風飆起、維屛以牆、斯足蔽矣。風其如牆何。」です。

 

これを書き下すとどうなりますか?

 

一文目は、

 

「大風飆起するも、維だ屛ぐに牆を以てせば、斯ち蔽ふに足れり。」

 

二文目は、

 

「風其れ牆を如何せん。」

 

ですね。

 

では、現代語訳はどうなるでしょうか?

 

一文目は訳しやすいですね。

 

「大風が猛威をふるっても、ただ塀を用いて遮れば、防ぐことができる。」

 

二文目は「如~何」がポイントです。

 

「漢文句形とキーワード」だとP.76に出てますね。

 

「How to」と書いてあるように、手段・方法についての疑問・反語を表す句形です。

 

「~を如何せん」と書き下して、

 

「~をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」という意味になります。

 

ですから、二文目は、

 

「風は塀をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」

 

という意味ですね。

 

では、ここでもう一度、設問を確認しておきましょう。

 

「名之日牆猫可」(傍線部d)と客が言ったのはなぜか、簡単に説明せよ。

 

でしたね。

 

それから、ここまでの文脈としては、

 

「虎より龍、龍より雲、雲より風」ときて、

 

三人目の客人が塀は風を防ぐことができるという理由で「風より塀」

 

つまり「牆猫」を提案したという流れでした。

 

ここで、答案作成の上での一つ注意しておきたいのは、

 

「虎・龍・雲・風よりも塀が優れているから」

 

のように答えてはいけないということです。

 

三人目の客人は、「虎・龍・雲」とは比較してません。

 

あくまで風と比較した上で、「名之日牆猫可」と言ったわけですから、

 

本文を無視して勝手に書き加えてはいけないのです。

 

では、その点に注意しながら解答例を作ってみると、

 

こうなります!

 

解答例:猛威をふるう風よりも、それを防ぐことができる塀の方が優っているから。

 

 

最後に、答案添削コーナーです。

 

まず、T君の答案から。

 

どんなに強い風も塀に遮られるので、塀の方が風よりも強いから。

 

塀が風に優る点を押さえた上で、優劣を理由にしてますね。合格です!

 

次に、K君の答案です。

 

強風を防ぐ塀は風より強いといえるので、猫の名には塀の方がよいと考えたから。

 

こちらもOKです。よくできました!

 

最後にOさんの答案です。

 

龍、雲、風のいずれにも勝る塀の方が猫の名にふさわしいから。

 

あー残念!三人目の客人はこのようなことは言ってませんでした。

これだと0点です。本文に即して答えないといけませんね!

 

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