2017 東大国語第三問
設問(一)
傍線部現代語訳
傍線部b 須浮雲
まず、「須」を見たら再読文字を思い出さなければいけませんね。
再読文字に「須」あったっけ?と思った人は、句形問題集1周して下さい。(笑)
はい、そして、そのまま再読文字で現代語訳しちゃった人、
句形の理解が足りません。句形問題集1周!(笑)
「須」で再読文字を思い出すのはいいのですが、
ここは再読文字ではありませんね。
再読文字なら、「須らく雲に浮くべし」となりますが、
その場合、返り点がレ点の連続でないといけませんよね。
つまり、この「須」は再読文字ではなく動詞、「浮雲」は名詞(=目的語)です。
浮雲を須ふれば(ふうんをもちふれば)
と書き下します。
ここで、再読文字の「須」は知ってるけど、動詞の「須ふ」はどう訳したらいいの?
と慌てる必要はありません。
再読文字の意味と文脈から想像しましょう。
再読文字「須」の意味は、「~する必要がある。~しなければならない。」でした。
そして、文頭から傍線部までの書き下しは、
龍天に昇るに浮雲を須ふれば
「龍は天に昇るのに」に続く部分の現代語訳であることを考えれば、
解答例:空に漂う雲を必要とするので
と訳せますね!
では、答案添削です。
答案1:雲を必要とするから
うーん。「浮雲」の「浮」の部分が反映されてませんね。減点!
答案2:空に浮く雲を必要とする
あー、書き下しできてない人の答案ですね。
文の途中なのに、「必要とする」のように終止形で終わってはいけませんし、
因果関係の文脈が踏まえられていません。よって、減点!
答案3:空に浮かぶ雲を必要とするので
はい、これはOKです。合格!
答案4:空を漂う雲が必要であり
おしいですね。「必要であり」では、
雲が龍より優れているという文脈につながりませんので、減点!
傍線部現代語訳では、傍線部が文章中のどのような位置にあるのかを踏まえ、
前後の文脈も考えた上で、訳してくださいね。
