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東大漢文攻略法講義

2020-01-27大学受験

2017 東大国語第三問

設問(一)

傍線部現代語訳

傍線部b 須浮雲

 

まず、「須」を見たら再読文字を思い出さなければいけませんね。

 

再読文字に「須」あったっけ?と思った人は、句形問題集1周して下さい。(笑)

 

はい、そして、そのまま再読文字で現代語訳しちゃった人、

 

句形の理解が足りません。句形問題集1周!(笑)

 

「須」で再読文字を思い出すのはいいのですが、

 

ここは再読文字ではありませんね。

 

再読文字なら、「須らく雲に浮くべし」となりますが、

 

その場合、返り点がレ点の連続でないといけませんよね。

 

つまり、この「須」は再読文字ではなく動詞、「浮雲」は名詞(=目的語)です。

 

浮雲を須ふれば(ふうんをもちふれば)

 

と書き下します。

 

ここで、再読文字の「須」は知ってるけど、動詞の「須ふ」はどう訳したらいいの?

 

と慌てる必要はありません。

 

再読文字の意味と文脈から想像しましょう。

 

再読文字「須」の意味は、「~する必要がある。~しなければならない。」でした。

 

そして、文頭から傍線部までの書き下しは、

 

龍天に昇るに浮雲を須ふれば

 

「龍は天に昇るのに」に続く部分の現代語訳であることを考えれば、

 

解答例:空に漂う雲を必要とするので

 

と訳せますね!

 

では、答案添削です。

 

答案1:雲を必要とするから

 

うーん。「浮雲」の「浮」の部分が反映されてませんね。減点!

 

答案2:空に浮く雲を必要とする

 

あー、書き下しできてない人の答案ですね。

 

文の途中なのに、「必要とする」のように終止形で終わってはいけませんし、

 

因果関係の文脈が踏まえられていません。よって、減点!

 

答案3:空に浮かぶ雲を必要とするので

 

はい、これはOKです。合格!

 

答案4:空を漂う雲が必要であり

 

おしいですね。「必要であり」では、

 

雲が龍より優れているという文脈につながりませんので、減点!

 

傍線部現代語訳では、傍線部が文章中のどのような位置にあるのかを踏まえ、

 

前後の文脈も考えた上で、訳してくださいね。

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