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東大漢文攻略法講義17-3-4

2020-02-24大学受験

設問(四)「東里文人」(傍線部f)の主張をわかりやすく説明せよ。

 

まず、東里文人の主張がどこにあるかというと、

 

すぐ下ですね。

 

「噫嘻、捕鼠者故猫也。猫即猫耳。胡為自失本真哉」

 

書き下すとどうなりますか?

 

「胡為~哉」は「漢文句形とキーワード」のP.84にありますね。

 

「胡為」=「何為」で、反語です。

 

反語に注意しながら書き下すと、

 

「噫嘻、鼠を捕ふる者は故より猫なり。猫は即ち猫なるのみ。胡為ぞ自ら本真を失はんや」と。

 

となります。

 

それを現代語訳すると、

 

「ああ、鼠を捕らえるのはもともと猫である。猫はとりもなおさず猫である。どうして自分から本質を失おうとするのか、いや失ってはいけない。」

 

ですね。

 

この主張をわかりやすく説明するのですが、

 

一点注意してほしいのは、

 

傍線部直前の「嗤」に注が入っていることです。

 

設問に関係する箇所に注が入っている場合、

 

出題者は、注ふまえて答案を作成することを求めています。

 

「嗤=嘲笑すること」とありますから、

 

老人が、猫の命名の話を馬鹿にして笑っていることが伝わるような解答にしないといけません。

 

また、最後の設問は、文章全体の趣旨に関わるものとして出題されていることも意識する必要があります。

 

解答例:猫は猫であるという本質を見失って、命名にこだわるのは愚かなことであるということ。

では、最後に答案添削です。

 

T君の答案:鼠を捕る猫を鼠猫と呼ぶのはばかげた話で、猫の本質を見失っている。

 

文脈から鼠猫と書いてくれたのかもしれませんが、本文では鼠猫とは言ってませんので、想像で書くはリスクがあります。また、「わかりやすく説明せよ。」なので、「~ということ。」で結んだ方が良いでしょう。

 

Oさんの答案:猫は猫であり、猫以外の名前は猫の本質を見失うことでしかない。

 

「嗤」の注が活かせてませんね。その分と、表記で減点です。

K君の答案:立派な猫でも猫に変わりないので、あれこれ名前を考えても意味がない。

 

本文の「本質」に関する部分、「嗤」の注を活用するところが不足していますので、その分と、表記で減点です。

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