でも、落ち込んでなんていられない。
ここからは、私大対策と岐大二次対策を並行して進める。
H君、私大は英・数・国受験なのだが、
私大の数学が全然できない。
「実は僕、数学も苦手なんですよねぇ」
「は?」
「高校受験の時は、英語より数学の方ができなかったんですよ。」
「えっ、初耳ですけど。。。」
センターレベルまでは何とかごまかせても、
私大レベル以上はまったく歯が立たなかった。
そこで、過去問の傾向から、よく出る単元を抽出し、
その中からH君が比較的できる単元にしぼり、
さらにその単元の中で入試によく出るパターンだけを
マスターしてもらうことにした。
作戦が功を奏して2大学合格。
滑り止めは確保。
そして二次対策に集中するが、
国立二次の数学はさらにできない。
大問4問中、1問も完答できないのだ。
時間ばかりが過ぎていく。
「君さあ、こんなに数学苦手なのに何で選択したの?」
(岐大の二次試験は「英語か数学の選択+小論文」なのである。)
「英語よりはマシかと思いまして。。。」
確かに、H君の英語力はセンターは何とか6割取れたものの、
二次試験で通用するレベルではなかった。うーむ。
そして、H君は何かとマイナス思考だった。
「こんな出来じゃあうかりませんよね?」
「あーもう無理ですよね?」
等など、口を開けば弱音が出る。
そこで、顕在意識と潜在意識の話をした。
「ダメだと思ってたら本当にダメになるし、
絶対にうかると思って頑張ればその通りになっていくんだよ。」
もちろん、意識を変えたらすぐに問題が解けるわけではないが、
マイナス思考のH君には意識改革が必要だった。
そして、本番直前。
もうs背に腹は代えられない。
こうなったら最後の手段。
ヤマをはることにした。
岐大で良く出る単元の中で、
H君が理解できて
本番でも解けそうな問題を抽出して覚えてもらった。
2月25日 岐大二次試験当日
試験を終えたH君が報告に来てくれた。
「先生!数学できました!」
「えっ、なんで?」
「やってた問題がでました!」
「ええええええー」
何と、大問4問中、3問がやったことのある問題で
2問半できたらしいのだ。
こ、これはうかってるかもしれない!
期待が膨らんだ。
3月6日 岐大前期合格発表
不合格。
世の中そんなに甘くなかった。。。
