平均点:46.65(前年比+7.14)
大問1 水と地球
問1.海洋が大気の現象に及ぼす影響についての正文選択。基本。
海洋全体で蒸発量>降水量になることは、教科書本文レベル。小学生でも解ける問題。
問2.かんらん岩の部分融解に関する空欄補充問題。標準。
マグマ生成プロセスの融解曲線の圧力が上下逆になっているので、見間違えた受験生もいそうですね。
問3.アイソスタシーの計算問題。基本。
アイソスタシーの計算は、教科書詳説レベル。
問4.全球凍結、氷期・間氷期に関する正誤判定問題。標準。
エディアカラ生物群は、教科書コラムレベルの用語。全球凍結とエディアカラ生物群との関連は教科書に記載がないが、「22億年前」から誤文と判断できる。
問5.恒星のスペクトル型とハビタブルゾーンまでの距離の関係。標準。
ハビタブルゾーンは教科書コラムレベルだが、スペクトル型を忘れていなければ距離の比較自体は容易にできそう。
大問2 地磁気・地震・隕石・鉱物
A 地磁気
問1.磁北極の移動距離の計算問題。基本。
5年間を年平均に直すのを忘れた受験生いるでしょうね。それを想定した選択肢になってますし。
問2.磁北極が移動する原因についての選択問題。基本。
地磁気の成因が外核の対流であることは、教科書本文レベル。
B 地震
問3.P波の速度に関して、グラフからデータを読み取り計算する問題。基本。
簡単ですが、高校地学って中学ほどP波・S波の速度計算やりませんから、意外に正答率低いかもしれません。
C 隕石・鉱物・地球
問4.隕石の構成成分に関する選択問題。標準。
金属鉄は、教科書本文レベル。固溶体は、教科書コラムレベル。
問5.マントルの主要な元素の存在割合についての選択問題。標準。
地球内部の化学組成は、教科書コラムレベル。地殻の重量比が小さいことに気づかないと、間違えますね。
大問3 岩石と地層
A 変成岩と造山帯
問1.岩石標本の岩石名とでき方の選択問題。基本。
片麻岩、広域変成作用は、教科書本文レベル。
問2.広域変成作用によって起こる現象の選択問題。標準。
紅柱石、珪線石は、教科書コラムレベルだが、接触変成作用と広域変成作用の違いと具体例(ホルンフェルス)がおさえられていればできる。
B 地質調査と古生物
問3.問4.凝灰岩層の上下関係。基本。
小・中学生でもできる問題ですね。
問5.中生代に該当する示準化石の写真選択問題。標準。
今の教科書は示準化石の具体例がほとんど載ってません。三葉虫=古生代、ビカリア=新生代は、高校入試レベルとしても、「デスモスチルス→恐竜→中生代」と考えて間違えた受験生が一定数いると思われます。デスモスチルス=新生代。トリゴニア=中生代。
問6.中生代に生じた地殻変動に関する選択問題。基本。
ロディニア→ゴンドワナ→パンゲアの流れは教科書本文レベル。インドがパンゲアの一部であったことから、ヒマラヤ山脈形成がその後になるのはわかるはず。ただし、数研の教科書では、この流れが日本列島形成の歴史での扱いなので、少々不利。
大問4 日本周辺の天候・海流
A 日本周辺の天候
問1.梅雨期の天候に関する正誤判定問題。基本。
a やませは冷涼な北東風。
b ジェット気流の北上で梅雨明け。
小中学生レベルの問題ですね。
問2.温帯低気圧に関する空欄補充問題。基本。
対流圏上部の気圧の谷は、低気圧の中心に対して西側。温暖前線には南から、寒冷前線には北から風が吹き込む。 気圧の谷は、地学基礎の方が詳しく記載してますね。
問3.地上天気図と高層天気図の関係についての空欄補充問題。基本。
北太平洋高気圧→夏。偏西風帯の北上→夏。高層天気図の読み方は教科書で詳説。
B 風と海流
問4.エクマン輸送についての空欄補充問題。基本。
エクマン輸送は教科書本文で詳説。ペルー沖合の海水温と風向きとの関係も、選択肢から判断できる。 問5.エクマン輸送量に関する正誤判定問題。基本。
同じ風速に対するエクマン輸送量は、低緯度ほど大きい。風速とエクマン輸送量は比例しない。図を読み取れはいいだけですね。
問6.西岸強化に関する誤文選択問題。基本。
西岸強化は教科書本文に詳説。仕組みが理解できていれば地球の公転が無関係であることは容易に判断できます。
問7.エルニーニョ現象がもたらす変化についての正文選択問題。基本。
エルニーニョ現象の仕組みは、教科書本文に詳説。②③④は仕組みが理解できていれば判断できる。①対流域が東に移動→インドネシアの降水量減少とつなげられればOK.
大問5 宇宙
A 銀河系と銀河
問1.ダークマターに関する正誤判定問題。基本。
ダークマターは教科書本文レベル。銀河系の回転曲線を調べることで存在が明らかになった。定義を理解していれば電磁波で観測されないことは明らか。
問2.周期光度関係から天体までの距離を求める計算問題。基本。
教科書例題レベル。公式にあてはめるだけですね。
問3.活動的な銀河に関する正誤判定問題。基本。
a 電波銀河のジェットは教科書に写真付きで解説されている。
b 宇宙の年齢は138億年。したがって、138億光年より先は観測できない。(宇宙の地平線)。
問4.赤方偏移の計算問題。標準。
赤方偏移の計算問題は、教科書に例題はないものの、本文で解説されており、かつ、計算自体は単純。 B 恒星と星団
問5.恒星の進化や寿命を決める要因と星団の判別問題。基本。
恒星の進化や寿命が質量で決まるのは基本事項。球状星団の表面温度の特徴については、教科書に記載がないが、分布状況からYとわかる。
問6.球状星団に高温の主系列星がほとんどない理由。基本。
恒星の終末までの過程から容易に判断できる。
