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東大漢文攻略法講義17-3-3

2020-02-16大学受験

設問(三) 「牆又如鼠何」(傍線部e)を平易な現代語に訳せ。

 

設問(一)が「現代語訳せよ。」になっているのに対して、

 

設問(三)は、「平易な現代語に訳せ。」となっていますね。

 

これは当然求められているものに違いがあります。

 

もし出題者が同様の解答を求めているなら、

 

「現代語訳せよ。」とするでしょうし、

 

わざわざ設問(三)にしなくても、設問(一)の傍線部に加えればよいだけだからです。

 

では、「平易な現代語に訳せ。」となっていたら、どう解答すればよいのでしょうか?

 

こういう場合は、

 

「直訳ではなく、必要な語句を補って、わかりやすい現代語に訳す」のです。

 

覚えておきましょう。

 

では、書き下してみましょう。

 

「如~何」は前回やりましたね。

 

はい、忘れちゃった人は、句形問題集を1周して下さい。(笑)

 

「~を如何せん」は手段に関する反語のことが多く、

 

「~をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」という意味でした。

 

ですから書き下すと、

 

「牆又鼠を如何せん」

 

となり、直訳は、

 

「塀もまた鼠をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」

 

となりますね。

 

そして、これで終わってはダメなのです。

 

「直訳ではなく、必要な語句を補って、わかりやすい現代語に訳す」んでしたね。

 

もちろん、わかりやすい現代語と言っても、本文に根拠のないことを書いてはいけませんよ!

 

傍線部eの説明になるような箇所を探しましょう。

 

すぐ見つかりましたね。(笑)

 

はい、直前です。

 

直前に、

 

「維牆雖固、維鼠穴之、牆斯圮矣。」

 

とありますね。

 

書き下すと、

 

「維れ牆固なりと雖も、維れ鼠之に穴たば、牆斯ち圮る。」

 

となり、現代語訳すると、

 

「たしかに塀は堅固だが、鼠が塀に穴を空けたならば、塀はすぐに崩れてしまう。」

 

です。

 

この部分をふまえて、現代語訳するのです。

 

では、どうなるでしょうか?

 

こんな感じですね。

 

解答例:堅固な塀も、穴を空けて崩す鼠をどうすることができようか、いやできない。

 

解答欄に合うように、反語の部分は短くしました。

 

最後に答案添削です。

 

K君の答案:どんなに堅固な塀も穴を空ける鼠をどうしようもない。

 

本文に「圮る」があるので、触れておきたいところですが、OKです。

 

Oさんの答案:塀は鼠が穴を空けるのをどうすることができようか。

 

本文と文脈から、塀に「強固」「堅固」などの形容詞は必要です。

その分は減点になりますね。

ぼくは「圮る」にもこだわってますが。(笑)

 

T君の答案:堅固な塀もまたどうして鼠に勝つことができようか。

 

堅固な塀よりも鼠の方が優れている理由が入ってないので、減点ですね。

 

本文に書かれている根拠は、極力活用して減点されない答案を作成しましょう!

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