設問(三) 「牆又如鼠何」(傍線部e)を平易な現代語に訳せ。
設問(一)が「現代語訳せよ。」になっているのに対して、
設問(三)は、「平易な現代語に訳せ。」となっていますね。
これは当然求められているものに違いがあります。
もし出題者が同様の解答を求めているなら、
「現代語訳せよ。」とするでしょうし、
わざわざ設問(三)にしなくても、設問(一)の傍線部に加えればよいだけだからです。
では、「平易な現代語に訳せ。」となっていたら、どう解答すればよいのでしょうか?
こういう場合は、
「直訳ではなく、必要な語句を補って、わかりやすい現代語に訳す」のです。
覚えておきましょう。
では、書き下してみましょう。
「如~何」は前回やりましたね。
はい、忘れちゃった人は、句形問題集を1周して下さい。(笑)
「~を如何せん」は手段に関する反語のことが多く、
「~をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」という意味でした。
ですから書き下すと、
「牆又鼠を如何せん」
となり、直訳は、
「塀もまた鼠をどうすることができようか、いやどうすることもできない。」
となりますね。
そして、これで終わってはダメなのです。
「直訳ではなく、必要な語句を補って、わかりやすい現代語に訳す」んでしたね。
もちろん、わかりやすい現代語と言っても、本文に根拠のないことを書いてはいけませんよ!
傍線部eの説明になるような箇所を探しましょう。
すぐ見つかりましたね。(笑)
はい、直前です。
直前に、
「維牆雖固、維鼠穴之、牆斯圮矣。」
とありますね。
書き下すと、
「維れ牆固なりと雖も、維れ鼠之に穴たば、牆斯ち圮る。」
となり、現代語訳すると、
「たしかに塀は堅固だが、鼠が塀に穴を空けたならば、塀はすぐに崩れてしまう。」
です。
この部分をふまえて、現代語訳するのです。
では、どうなるでしょうか?
こんな感じですね。
解答例:堅固な塀も、穴を空けて崩す鼠をどうすることができようか、いやできない。
解答欄に合うように、反語の部分は短くしました。
最後に答案添削です。
K君の答案:どんなに堅固な塀も穴を空ける鼠をどうしようもない。
本文に「圮る」があるので、触れておきたいところですが、OKです。
Oさんの答案:塀は鼠が穴を空けるのをどうすることができようか。
本文と文脈から、塀に「強固」「堅固」などの形容詞は必要です。
その分は減点になりますね。
ぼくは「圮る」にもこだわってますが。(笑)
T君の答案:堅固な塀もまたどうして鼠に勝つことができようか。
堅固な塀よりも鼠の方が優れている理由が入ってないので、減点ですね。
本文に書かれている根拠は、極力活用して減点されない答案を作成しましょう!
